～お客さまに寄り添ったデジタルインクの体験をお届けするために～
株式会社ワコムは、この度、2022年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画「Wacom Chapter 2」 を策定しました。ペンとインクのデジタル技術を最大限に生かす「テクノロジー・リーダーシップ・カンパニー」としての当社の位置づけを明確にし、限られた経営資源を戦略的に有効活用して、利益重視の経営体質に転換します。これをより確かなものとすべく取締役会によるガバナンスを強化し、リスクに果敢に挑戦できる財務体質を実現してまいります。
これらの施策を通じて、当社の従来からのビジョンである「for a creative world」に加えて、お客様が生涯を通じてデジタルインクの創造する価値を体験できる「Life-long Ink」を掲げ、最高のデジタルインク体験をお届けすべく、大いなる挑戦をしてまいります。
１．基本戦略
①テクノロジー・リーダーシップの推進
ペンとインクのデジタル技術の領域において主導権を取り続けていくために、CTOオフィスを新たに設置し、中長期的な技術ロードマップを明確にしてイノベーションを加速していきます。また、そのために必要な人的、資金的な経営資源の投入を強化するとともに、品質向上に向けた取り組みも強化してまいります。
②アイランド＆オーシャンによる緊密な連携
当社の2大事業領域であるブランド事業とテクノロジー事業について、前者を「島」に見立てて、創造性発揮のための最高体験をお客様に提供するために技術を深耕していく事業、後者を「海」に見立てて、当社技術のデファクト・スタンダード（事実上の標準化）確立を通じてペンとインクのデジタル技術を広く普及させる事業と位置づけます。技術開発領域をはじめ両事業間のあらゆる機能において連携を加速させ、経営資源を効率的に活用し、新たな知見を生み出しやすくすることによってイノベーションの加速につなげていきます。また、2022年3月期連結売上高の1割程度を目安に新たな事業領域を開拓し、持続的な成長を達成する基盤づくりを並行して進めていきます。
③エクストリーム・フォーカスに基づく行動の徹底
テクノロジー・リーダーシップの推進に沿っているかという視点に加えて、お客様との関係を深めていくことにつながるかという二つの視点を基準として、経営資源の投入可否判断を行うことによって、大胆な選択と集中を進めていきます。
２．主要な経営指標の目標
中期経営計画の遂行を通じて、2022年3月期において以下の目標の達成を目指します。
①(収益性)連結営業利益率 10％
②(規模)連結売上高 1,000億円
③(資本効率) 連結株主資本利益率 15～20％
各事業の戦略や資本政策等、本中期経営計画の詳細については、別途「Wacom Chapter2 中期経営計画 2019年3月期（第36期）-2022年3月期(第39期）」（IR・投資家情報ページ掲載の説明資料）をご参照ください。
【ワコムについて】
株式会社ワコム（東証一部：6727）は、1983年に創業し、現在では日本を含めた全世界150 以上の国と地域で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェイス機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。当社はまた、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。以上のように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエイション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。
※ワコム、Wacom feel IT technologiesは株式会社ワコムの商標または登録商標です。
※その他、本書に記載されている会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
※本書に記載されている内容は発表時点のものです。やむをえない事情で当日の内容に変更が生じる場合があります。
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