創造的混沌 から何が生まれるのか?@headlineTag>

2021年のコネクテッド・インクのロゴは、昨年に引き続き岩手県花巻市在住のアーティスト、小林覚さん(以下、さとるさん)の手によるものだ。さとるさんの表現活動のサポートをしている、るんびにい美術館アートディレクターの板垣崇志氏とワコム代表取締役社長の井出信孝に親交があったことから、実現した。
井出:「ロゴアートを見た瞬間、コネクテッド・インクが創り出そうとしている『創造的混沌』がここまで見事に体現されている!と強く感じて、身体が震えました。一見無秩序に見えるような線はすべてが繋がっていて、そこに降り注ぐかのように力強く、そして楽し気な彩色のストロークが少し線をはみ出ながら被さり、何か圧倒的な生命力、みたいなものを感じます。それを表してほしいとか、意識してほしいといった依頼は一切していない中、奇跡のように、しかし軽々とさとるさんが描き出されたものを見ると、人間の創造性は計り知れない深いところでつながっているのかもしれないな、と確信に近い思いを新たにしたのです。」
井出はさとるさんにワコム製品を使ってもらうことについて、当初迷いがあったという。アーティストの世界に土足で踏み込むようで傲慢ではないかと感じたからだ。
